|
2008年02月01日
|
|
「元気に働き、いきいき暮らす」愛川町で講演
|
| 昨年の11月に愛川町の商工観光課の女性から電話がありました。「1月に<労働教育講座>を開きます。その講師をお願いしたいのですが……」 いきなり畑違い? の依頼。「労働教育講座って何だろう」と思いましたが、聞いてみれば、これまでは大学の先生などによる年金や労働問題のお堅い話。昨年4月に着任した担当者は、講座の内容を少し変えたいと。そういうことなら、「これも勉強だ」と、お引き受けしました。 愛川町は、ご存知のように神奈川県の北西部に位置し、宮ケ瀬湖や厚木市、相模原市に接する世帯数1万7千、約人口4万4千のスモール・タウンです。八菅山と中津川にはさまれた「尾山耕地」に代表される自然豊かな町。一方、厚木市との境には広大な工業団地が立地し、151社、1万3千人ほどの従業員が働いています。このうち、3分の2が愛川町の分で、3分の1が厚木市分だそうです。また、町内には、2,500人に上る外国籍の町民がいるということです。 愛川町には鉄道が通っていません。公共交通機関はバスだけです。町が運営する町内循環のバスはあるものの、自家用車が町民の欠かせない移動の足だそうです。公共交通、とりわけ鉄道の延伸が、長年のまちづくりの要だということでした。 1月23日の夕刻、私はトヨタのハイブリット車で会場に行きました。30名ほどの参加者にパワーポイントを映しながら1時間45分ほど話をさせていただきました。テーマは、「元気に働き、いきいき暮らす―『稼業』(か行)でそだてる自分力―」。レジュメは次のようなものでした。 J 社会と暮らしのいま ・心の危機(本当に大切なものは何か) ・地域の崩壊(コミュニティーのいま) ・地球環境の危機(ゴア前米国副大統領のメッセージ) ・IT社会の光と影(バーチャルとリアルの間で) ・ボランティアの力(阪神・淡路から中越の震災の意味) ・NPO・企業・行政の協働とは(パートナーシップと協働のまちづくり) ・「問題」と「課題」の意味(マイナス思考と当事者思考) K 元気に働き、「自分力」を育てる ・企業の社会的責任とは(社会の信頼と企業の存続) ・企業と社員の関わり(従業員はコストか財産か) ・自治体職員の仕事(世のため人のため?) ・どういう仕事をするのか(仕事を通して何を実現したいのか) ・働く環境と社会の仕組み(格差社会の行方) ・創造的な仕事のための5つのヒント か 感謝・感動・考える ……課題力 き 共感・記録・キャラクター ……企画力 く 苦言・空想・工夫 ……クリエイト(創造)力 け 健康・啓発・継続 ……元気力 こ 言葉・こころ・行動 ……コミュニケーション力 ・仕事(稼業)を通して「自分力」をつける L いきいき暮らし、居場所づくり ・仕事も暮らしも子育ても(「趣味は仕事」は流行らない) ・スローライフの意味(木桶の酒造り、農ある暮らし) ・地域との関わり(地域を見直す、宝物を生かす) ・2007年「問題」団塊世代と新しいシニアの動き ・生き甲斐づくりと自己表現・自己実現 格差社会の閉塞感に覆われているいまの日本で、一人ひとりが仕事に生きがいを感じ、毎日の暮らしに喜びを見出すための心のありよう、元気に働くためのさまざまな工夫、地域や家族との暮らしの中に安らぎや潤いを見出すためのヒントを考えまました。自分の仕事(稼業・か行)を通じて培った「自分力」は、一人ひとりが健康でいきいきと暮らすために不可欠なエネルギーでは、と参加者の時々見られた相槌を頼りに話しました。 講座を終えて、ああすれば良かった、このことを話せばということが多々ありました。次の機会があれば生かしたいと思ったことでした。私にとって得難い勉強の機会になりました。 |